NoMapsで開いた小さなゲート(2025年9月24日発行)
2025/09/24NoMapsで開いた、小さなゲート
先日、札幌で開催された NoMaps2025 に参加しました。
NoMapsは、音楽・映画・テクノロジー・社会実験など、
ジャンルを横断した表現や挑戦が交わるフェスティバルです。
その中でヴォルフェ北海道は、
#c7 Gallery が立ち上げたプロジェクト「SPOART GATE」に、
第一弾の参加者として関わりました。
SPOART GATEという試み
#c7 Gallery は、「なんかいい」という直感を、
誰もが共有し、育てていける場をつくろうとしている
コミュニティ型のギャラリーです。
創る人と応援する人が一緒に育ち、
アートが文化として広がっていく未来を描いています。
SPOART GATE は、その思想を踏まえて生まれた取り組みです。
これまでアートやスポーツの活動は、
一部の大口スポンサーやパトロンに支えられてきました。
けれどその外側には、
才能や情熱を持ちながらも、
機会や資金に恵まれず、埋もれてしまう人が数多くいます。
一人ひとりの支援は小さくても、
コミュニティとして集まれば、大きな力になる。
その可能性を実験する場として、
SPOART GATE は立ち上げられました。
ヴォルフェ北海道は、
その最初の試みに立ち会うことになったのです。
スポーツとアートが交わる場所で
今回の NoMaps では、
ヴォルフェ北海道と #c7 Gallery で
「SPOART GATE」という空間を設計しました。
コンセプトは、
“スポーツとアートの交差点”。
そこに並んだのは作品でしたが、
ただ展示しただけではありません。
選手がその場に立ち、
来場者が自然に声をかけてくれる時間が生まれました。
作品の前で立ち止まる沈黙。
ボールを蹴る子どもに向けられる、何気ないまなざし。
スポーツの内と外、
アートの内と外が、
少しずつ交わりはじめるのを、確かに感じました。
見えてきた課題
一方で、反省もあります。
子どもたちがケージの中でボールを蹴ったあと、
そのまま通り過ぎてしまう場面が多くありました。
もし運営側が声をかけ、
「作品もぜひ見ていってください」と誘導していたら、
保護者も含めて、体験はもっと深まっていたかもしれません。
動線の設計や、事前の共有ひとつで、
まだできることはあった。
それが見えたこと自体が、
今回の大きな学びでした。
中心ではない場所から、どう波及させるか
総じて、今年の NoMaps における
ヴォルフェ北海道の関わりは、とてもよかったと感じています。
札幌のまちなかに集まる熱量の、その一角に、
ヴォルフェも関わることができた。
同時に、
僕たちが大切にしている問い──
「中心ではない場所に、どう波及させるか」──
との距離も、改めて考えました。
札幌が盛り上がるほど、
旭川や比布にどうつなぐのか。
これは、ずっと抱え続けている問いです。
ただ今回は、
旭川でも「食べマルシェ」が開催され、
結果的に、双方がそれぞれ盛り上がる時間になっていました。
異なる場所が、同時に息づいていた。
それは、ひとつの希望でもありました。
続けることでしか、見えないもの
正直に言えば、
「NoMapsあさひかわでも SPOART GATE をやってほしい」
という声は、まだ届いていません。
それは、単に知られていないだけ。
僕たちのアピール不足でもあります。
相手にアンテナを求めるのではなく、
自分たちがどう存在を示し、
どう機会をつないでいくのか。
そこに、まだ工夫の余地がある。
今年は、3年連続での NoMaps 参加でした。
続けてきたからこそ見えた景色と、
続けてきたからこそ残った迷い。
その両方を抱えながら、
次の一歩を考えていきたいと思います。
※本稿は、メールマガジン「この判断で、よかったか?女子フットサルクラブの『経営』と『感情』の実録」の内容を、ブログ向けに再編集したものです