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WHITEプランを「税込1,000円」にした理由

WOELFE PACK(ヴォルフェ・パック)は、ヴォルフェ北海道が運営するメンバーシップ制度です。
3つのプラン(WHITE/GOLD/RED)は、支援額の差ではなく、関わり方の“距離と温度”の違いを表現する設計となっています。

WHITEプランを税込1,000円にした理由──その選択に込めた設計思想

この記事では、そのなかでも「WHITEプランを税込1,000円にした理由」について、私たちが重ねてきた問いと判断を綴ります。


WHITEプランの価格設定については、立ち上げの準備段階からずっと考え続けていました。

私たちは、1,000円にするまでに何度も立ち止まり、他の金額も検討しました。
500円という選択肢もありました。できるだけ“開かれた入口”にしたかったからです。
一方で、3,000円にすれば、全体の収支や持続性の観点からは、より安定した運営につながる可能性もありました。
もしかしたら、WHITEプランの支援者の多くは、それでも関わってくれる方々かもしれません。

そして何より、GOLD(3,300円)/RED(11,000円)と並んだときに、
WHITEだけが「1,000円」であることには、UIや整合性の観点でも違和感がありました。

それでも私たちは、1,000円を選びました。
価格の合理性よりも、「どういう関係を築きたいか」という問いのほうが、ずっと重要だったからです。


税込1,000円という金額は、見た目以上にギリギリの設計です。
受け取る側の実質的な支援額は、1,000円未満になります。

それでも、あえて「税込で1,000円」という設計にしたのは、「支払う側の負担をギリギリまで抑える」ことを優先したからです。

税抜1,000円(=支払額1,100円)では、「支払う側の負担を抑える」という設計の誠実さが揺らいでしまうと感じました。
980円や999円では、価格にこめた意味が薄まってしまう気がしました。

“どこまで届くか”ではなく、“どこまで誠実に設計できるか”。
そんな視点で最後に残ったのが、この「税込1,000円」でした。

自己満足かもしれない。でもこの設計だけは、自分たちが何を信じているかを確かめるように、残しておきたかったのです。


この金額を選択したことが正しかったかどうか、いまも正直わかりません。
でも、この選択に意味を与えるのは、これからの関係の積み重ねだと思っています。

これは価格の話ではなく、関係の入口をどう設計するかという話です。
1,000円という数字に、WOELFEが“どうありたいか”が宿るなら。
そしてそれが、誰かにとって「関わってみようかな」と思える距離であったなら。

この選択がそっと誰かの選択肢になってくれたら、とてもうれしいです。
そしてその選択に恥じない活動を重ねていきたいと思っています。