とあるサービスが続かなかった記録(2025年9月14日発行)
2025/09/14僕がかつて関わっていた「来場証明NFT」という仕組みがあります。
これは、イベントや試合に来場した人に「デジタルの来場証明」を配布するサービスでした。
紙のチケットやスタンプカードのように、その場に足を運んだ証が残る。ただし、それがブロックチェーン技術を使ったNFTとして発行される点が新しい、という仕組みです。
受け取った人は、自分のスマートフォンにその証明を保管できます。
いくつも集めれば「自分はこんなに通っている」という記録になる。
主催者側から見れば、「どんな人が、どれくらい来てくれているのか」が見える。
単なる一回きりの観戦や参加が、関係の継続につながるかもしれない。
そんな期待を背負った仕組みでした。
続かなかったという事実
この仕組みを実際に展開していたのが、MOALA NFT というサービスです。
僕は当時、その実装や運用に携わり、現場で「これは次のスタンダードになるのではないか」と感じながら手を動かしていました。
2022年には経済産業省のプログラムで表彰を受け、「スポーツとテクノロジーをつなぐ新しい事例」として取り上げられたこともあります。
けれど2025年、MOALA NFT は終了しました。
つまり、この試みは続かなかったということです。
今日は、その事実を記録として残します。
これは成功の物語ではありません。
続かなかったという結果と、そのときの感情、そして今の視点から見えることを書いておこうと思います。
残った問い
結果として、この挑戦は続きませんでした。
けれど、そのあとに何が残るのかは、まだ答えが出ていません。
僕が手元に残したい問いは、これかもしれません。
「続かなかったあとに残る“関係の証明”は、どこにあるのか?」
今はまだ、はっきりした答えはありません。
ただ、問いを残すこと自体に意味がある。
そう考えています。
※本稿は、WOELFE PACK(月額1,000円〜)向けに配信した記録を、公式サイト掲載用として再編集したものです